教習所経営でお困りの方へ
自動車学校・教習所の現状
運転や交通の基礎や技術を学ぶ自動車教習所(学校)は、運転免許取得者の90%以上で通学経験があるといわれています。しかし、近年は少子化による新規運転免許取得者の減少により、閉校や経営難に陥っている自動車教習所もあります。
さらには、若年層の車離れが追い打ちをかける形となっています。そもそも運転免許を必要としない人が増加しているため、自動車教習所には苦境といえるでしょう。
これまでの自動車教習所は、「公安委員会のガイドラインに従って運営していれば、生徒が来る」という経営方法でした。業界全体の競争も激しくなかったため、生き残りをかけた事に慣れていません。
今後も生徒の減少は続くと思われます。教習所が生き残るためには、早急な経営戦略やマーケティング戦略がカギとなります。
選ばれる自動車教習所(学校)になるためには
自動車教習所が生き残るためには「お客様に選ばれること」です。経営戦略では、お客様に選ばれるためにはどうすればよいのかを考えていきます。そのために、まず把握しなければならないのが経営課題になります。
経営課題とは、経営をするにあたって壁となる問題を意味します。自社の課題は次の4つに分ける事が出来ます。
1.経営資金
2.指導員や事務職員の成績
3.社内組織
4.業務フロー
自社の差別化を明確にする
自社の経営課題を見つけ出したら、改善とともに行いたいのが、差別化の明確化です。差別化とは、同業他社との違い(自社の特色)を作り出すことで、優位に立つことが出来るのです。
ただし、単純に他社と違う事をすればいいわけではありません。差別化を行う目的は「お客様から選ばれる理由を構築することです。そのためにはお客様と市場を理解しないといけません。
お客様が買う理由
近年の自動車教習所では、近隣に同業他社がない場合を除き、市場シェアの奪い合いになります。その戦いに勝ち残り、売り上げを伸ばしていくためには、お客様に選ばれるための価値が必要になります。
ここで必要になるのが、自社バリューです。この自社バリューとはなにか?
それは、お客様のニーズがありながら他が提供できない、自社のみの強みを意味します。
それを発見できれば、経営戦略の軸がわかり、シェアや売り上げを伸ばすための作戦を立てやすくなります。
自社バリューを理解するには、次のような要素を調査、分析します。
- お客様のニーズ
- 他社の商品・サービスの分析
- 自社の分析
自社の分析をして明確にわかるようになれば、シェア拡大につながります。
これからは攻めの経営戦略を
最後に、
自社で改善を試みるのもいいと思います。ただ、自社だけだと遠慮してしまいがちです。(社員等)それだと絶対にうまくいきません。そのような事が起きらないように第三者を入れるのです。今までは待つ営業スタイルだった教習所ですが、これからは攻めるスタイルにかえていきましょう。
Mサポートでは、苦戦を強いられてる教習所のお手伝いをさせて頂いております。
教習所を売却したいけど方法が分からない、経営者の方も是非一度お気軽にお問い合わせください。
気軽にお問い合せ下さいませ。
貴社の将来性を探す
長年自動車教習所を経営していく中で、後継者問題や事業の将来性の不安などを抱えておられる方は、多いと思います。
事業承継を進める上で、M&Aは経営者にとってひとつの方法と思います。M&Aは上場企業や大会社などが行うものと考えると思うのですが。現在では、中小企業もM&Aを行い、経営に活かす企業、経営者が増えています。
事業承継とは?
事業承継とは、会社の経営権や理念、資産、負債など、事業に関するすべてのものを次の経営者に引き継ぐことを指します。日本においては2010年代以降に中小企業の事業継続の懸念から、この言葉が中小企業庁によって使用されるようになっています。主な事業承継先は以下の3者であることが一般的です。3者についてメリット、デメリットを説明します。
1. 親族内承継
親族内承継とは、会社の経営権や理念、資産、負債など、事業に関するすべてのものを親族に引き継ぐことを指します。
メリット
・親族に事業を継承することで、会社の存続と発展を図ることが出来る。
・会社のノウハウや技術を継承することが出来る。
・会社の従業員の雇用を守ることが出来る。
デメリット
・後継者の能力や資質がわからない
・後継者と経営陣の間で対立が生じる可能性がある。
・従業員の間で対立が生じる
・そもそも後継者が引き継ぐ意思がない。
2. 役員、従業員承継
役員、従業員承継とは、会社の経営権や理念、資産、負債など、事業に関するすべてのものを役員や従業員に引き継ぐことを指します。
メリット
1.会社のノウハウや技術を継承することが出来る。
2.会社の従業員の雇用を守ることが出来る。
3.後継者の能力や資質を把握することが出来る。
デメリット
1.後継者が株式取得する資金が不足する可能性がある。
2.後継者と経営陣の間で対立が生じる可能性がある。
3. 第三者承継
第三者承継とは、事業主の親族や従業員以外の第三者に事業を引き継いでもらうことです。
メリット
1. 後継者問題の解決
2. 従業員の雇用維持
3. 事業の成長・拡大
デメリット
1. 譲渡価格の交渉が難しい
2. 事業のノウハウの伝承が難しい
3. 従業員の理解を得るのが難しい

自動車教習所のM&Aについて
自動車教習所のM&Aとは、自動車教習所を経営している事業者が、第三者に事業を譲渡する(売却する)ことを言います。自動車教習所のM&Aには、以下のようなメリットがあります。
・後継者問題の解決
・従業員の雇用維持
・事業の成長・拡大
・税制優遇
自動車教習所のM&Aは、後継者問題の解決に有効な手段です。自動車教習所は、免許取得者数の減少や車離れなどの影響で、経営が厳しくなっている事業所が多くあります。そのため、後継者不足に悩む経営者が増えています。M&Aを利用すれば、後継者問題を解決し、事業を継続することが出来ます。
M&Aは、事業の成長・拡大にも有効な手段です。自動車教習所のM&Aでは、買収側の教習所のノウハウや技術を活用することが出来ます。そのため、自動車教習所のM&Aを利用すれば、事業の成長・拡大を図ることが出来ます。
M&Aにはいくつかの方法があります。それは、株式譲渡、事業譲渡、吸収合併、会社分割などがあります。以下で説明をさせていただきます。
1. 株式譲渡
株式譲渡とは、ある会社の株式を別の会社に売却することです。株式譲渡を行うことで、株式を売却した会社は売却代金を獲得し、株式を取得した会社は株式の所有権を獲得することが出来ます。
2. 事業譲渡
事業譲渡とは、会社がその事業を譲渡することを言います。譲渡については、譲渡会社の競業禁止や、譲渡会社または譲受会社の内部手続きに関し、会社法が規定を置いています。
事業譲渡には、次の2つの種類があります。
1. 一部譲渡:会社の事業の一部門を切り離して譲渡する。
2. 全部譲渡:譲渡企業の事業すべてを譲渡する。
3. 吸収合併
吸収合併とは、ある会社(存続会社)が他の会社(消滅会社)を吸収し、消滅会社の権利業務をすべて承継する手続きです。吸収合併は、新設合併と並ぶ合併の2つの形態の1つです。
4. 会社分割
会社分割とは、会社がその事業に関して有する権利義務の全部または一部を、他の既存の会社または新設する会社に承継させるものです。会社分割には、吸収分割と新設分割の2種類があります。
吸収分割とは、会社がその事業に関して有する権利義務の全部または一部を、他の既存の会社に承継させるものです。吸収分割を行う場合、分割会社は分割承継会社に吸収され、消滅します。
新設分割とは、会社がその事業に関して有する権利義務の全部または一部を、新設する会社に承継させるものです。新設分割を行う場合、分割会社は分割承継会社に吸収されず、存続します。